2023年9月18日(現地時間)、米X(旧 Twitter)のオーナーであるイーロンマスク氏が、イスラエルの首相との対談で、「Xシステムの月額使用料を少額課金する方向に移行している」と語っていました。
本当に有料化に移行するのでしょうか。また、移行を考える理由についても調査していきます!
X(旧 Twitter )の経緯と現状
まず、X(旧Twitter)の現状について、おさらいしていきます。
ご存じの方も多いかもしれませんが、元々Twitter社が提供するSNS(ソーシャルネットワークサービス)の一つであるTwitterを、イーロンマスク氏が買収したことにより、Xという名称に変更されました。
Twitterは、文字数の制限はあるものの、誰でも無料で気軽に短文投稿ができ、思うままにつぶやいたり、不特定多数の人へ情報発信できることが最大の魅力でした。
一方、イーロンマスク氏が買収してからは、組織改革として従業員を削減したり、広告収入に代わる新たなビジネスモデルを展開していき、旧Twitterとは異なる改変を進めていきました。
実際、ユーザー側に直接変化が現れたのは、公式承認バッジ(青バッジ)や様々な機能が拡張される有料サブスクリプション「Twitter Blue」の導入ではないでしょうか。
・旧Twitter→Xに名称変更(青い鳥がいなくなる)
・大胆な組織改革
・新たなビジネスモデルへの転換
・有料サブスクリプション「Twitter Blue」の導入
・無料利用は継続中(2023/9/19時点)
有料化の可能性と”Twitter”代替サービス
ここからは、有料化の可能性と、もし本当にX(旧Twitter)が完全有料化した際の、代わりとなるサービスがあるか、調査したいと思います。
まず、【有料化の可能性】についてですが、イスラエル首相との対談で「有料化の方向に移行している」とは説明しているものの、マスク氏の個人的な発言に過ぎず、確定事項とまでは言えません。
現に、「Xのブロック機能を無くす」といった過去の発言については実現しておらず、100%の確定事項ではないのです。
しかし、マスク氏の行動力は、Twitterの買収を見ればわかるとおりで、さらにサービス利用自体に利益を生もうとするビジネスモデルへの転換からも、有料化の可能性は低くないと言えます。
次に、【Xの代わりとなるサービスがあるか】についてですが、現状まだありません。
無料で匿名性高く短文を投稿でき、これだけの規模を誇るサービスは他になく、Xは唯一無二の存在と言えるでしょう。
しかし、最近ではTwitterの代替SNSを探す声も多く、その需要の多さから、複数のサービスが続々とリリースされています。
中でも、InstagramやFacebookを提供する米メタ社がリリースした「Threads(スレッズ)」が注目を集めています!
現時点では、Twitterに比べ機能面で劣ると言われているThreadsですが、X(旧Twitter)が完全有料化に移行し、ユーザーが激減したら、「Threads」が覇権を握るかもしれませんね。
有料化に移行する理由
ではなぜ、現在無料で利用しているアカウントを、全面的に有料化するのでしょうか。
マスク氏は対談で以下のように説明しています。
「 It’s the only way I can think of to combat vast armies bots(大量のbotと戦うために思いつく唯一の方法だ)」
つまり、botを無くすための手段である、ということです。
botとは、インターネット上で自動化されたタスクを実行する、アプリやプログラムのこと。簡単な作業を自動でやってくれるロボットのようなイメージですね。
Twitterには、多くのbotアカウントが存在していると言われており、これがXに悪影響を及ぼしているそう。
そのため、サブスク料金が必要になればbotのコストが高くなり、botによるヘイトスピーチや誤情報などを防げる、とマスク氏は考えているわけです。
果たして、理由はそれだけでしょうか。
ここからは私の推測でしかありませんが、bot排除のためだけに、無料で気軽につぶやけるTwitterの最大の魅力を無くし、全面有料化するとは思えません。
bot排除もさることながら、広告収入に代わる新たなビジネスモデルとして、X自体を有料サブスクサービスに転換していきたい思いがあるのではないでしょうか。
まとめ
記事を読んでいただいたとおり、X(旧Twitter)の完全有料化は、かなり現実的になりそうな気がしますね。
しかし、実際に利用しているユーザーからすれば、かなり困った話です。いくら少額とはいえ、今まで無料で使えていたものが、月100~1000円程度取られるようになっては、ユーザーも激減するでしょう。
X(旧Twitter)の代替となりそうなサービスを常にチェックしながら、今後のマスク氏とX社の動きに注目ですね!
コメント